今回ご紹介するプチ稼ぎは、変わり種の珍資格?、「京野菜検定」情報になります。

朝露に濡れたみずみずしい葉物野菜や、食べごろの根菜類。収穫して間もない土の匂いと共に、土からの生命力をそのまま身体に頂ける美味しさを味わった事はおありでしょうか?

京都で生産されている京野菜には、京の風情を言い表す「京おんな」「京ことば」など、はんなりと控えめな中に一本筋の通った強さと、どこか共通するような気がしませんか?伝統的な地場野菜ですが、ブランドの誇りを持ってしっかり主張しているように思えますね。

京野菜検定京野菜検定京野菜検定

 

そんな京野菜に関する検定試験を通して、京野菜の栽培や料理、歴史や食文化についての知識を身につけることが出来ますよ。

京料理のプロの方も、フレンチ・イタリアン料理人もメインを引き立てる野菜の重要な役割を熟知して、この検定を取得されているそうです。

京野菜をより深く知って、もっと美味しく食べて見ませんか?

「京野菜検定」

「(公益社団法人)京のふるさと産品協会」が実施している、京野菜についての『やや高度な知識』があることを認定する検定試験です。
京都の食文化を支える伝統野菜の定義や京のブランド産品、そして取扱店や料理レシピなどの情報も充実しているそうです。

「(公益社団法人)京のふるさと産品協会」は京都府と府内の全市町村、農林漁業団体とが共同で運営している法人さんです。

  • 京都産の農林水産物をブランド認証し、市場や消費者へPRする。
  • 安心・安全なブランド産品を提供する。
  • 食文化の継承発展に寄与する。
  • 生産者の経営安定を計り、消費者の豊かな食生活を支える。

を活動目標・理念としているそうです。京都の家庭の食卓にのぼる『おばんざい』がこのように支えられているんですね。

まめ知識「京の伝統野菜の定義」とは?

  1. 明治以前に導入されたもので、たけのこを含み、キノコ・シダを除くもの。
  2. 京都府内全域対象。
  3. 栽培や保存、又は絶滅した品種2品目(郡だいこん・東寺かぶら)も含む37品目そうです。

プチ稼ぎ「資格」京野菜検定

*紹介しているサイト・参照画像:kyo-furusato.jp*

京のブランド産品(京マーク):

京みず菜・壬生菜・九条ネギ・賀茂なす・万願寺甘とう・堀川ごぼう・聖護院かぶ・聖護院だいこん・丹波栗・丹羽黒豆・酒米 他の27品目が有り、どれも京懐石や松花堂弁当などでお目にかかる、お馴染みのお野菜です。関西の方にとってはお正月料理に欠かせない物も多いのではないでしょうか。

    1. イメージが京都らしい。
    2. 他産地に対して優位性・独自性の要素がある。
    3. 農薬や化学肥料の使用を減らした、環境に優しい農法。
    4. 品質・規格の統一。

等で、行政、JA・JF・流通業界が一体となって、品質が特に優れて厳選されたものに与えられています。まさにお野菜の《ブランド》ですね。

京野菜検定の検定試験概要

(第7回の検定試験は平成26年2月16日に実施・終了しています。)

 

●検定試験日・・・2月中旬。
●申込受付・・・10月中旬〜12月中旬頃。受験票&参考資料を順次発送。
●事前検定講習会・・・12月中旬〜1月上旬頃有り。

◎ 受験料:個人/ ¥2,500 グループ/ ¥2,000
◎ 受験資格:年齢、性別、学歴、国籍の制限無し。
◎ 募集定員:無し。

◎ 程度&内容:
・京野菜の歴史、文化についてのやや高度な知識レベル。
・参考テキスト及び受験票と共に送付される資料から60%出題。
・ 四者択一と穴埋め問題形式。

◎ 出題数:60問。
◎ 合格基準:80%以上の正解で合格。

 

公式HPに『過去問題・解答解説』が出ているので、試験対策に活用出来ますよ。

第7回の実績と過去の合格率

※ 申込者:285名。実際の受験者: 250名。
(各地からと、やはり京都府下からが80%を占めています。)

※ 男女比率:男55% 女45%。
※ 平均年齢:40歳。
※ 合格者:68名。60問中48問(80%)以上。(平均正解数は39問)

 

過去の合格率:

  • 第1回 受験者数 284名、合格者数 45名(合格率16%)
  • 第2回 受験者数 196名、合格者数 33名(合格率17%)
  • 第3回 受験者数 176名、合格者数 30名(合格率17%)
  • 第4回 受験者数 200名、合格者数 22名(合格率11%)

 

申込方法、受験の流れ

  1. 申込みを行う。(公社)京のふるさと産品協会ホームページから申込書をダウンロードします。FAXや郵送(申込書希望と返信封筒に〒番号・住所・氏名を明記)でも可。
  2. 受験料を郵便局から「払込票」で支払い、申込書を郵送します。グループ申し込みの場合は、代表者の名前・住所と受験人数を明記して、必ず人数分の金額をまとめて支払います。(払込手数料は負担)参考テキストの購入が書店又はネットで購入が出来るので、払込時には金額を加算します。
  3. 受験する(試験時間は90分)当日は受験票と筆記用具を必ず持参。(希望の受験会場ではない場合もあるので、受験票を確認して下さい)
  4. 結果発表。試験結果は、合格発表日に本人に郵送、又は協会ホームページに受験番号のみを発表するそうです。

※詳細は、京野菜検定ページの「第7回検定ページ下段の実施要項欄」を参照。

申込み前に知っておきたいお役立ち情報

公式HPでは、「ほんまもん京野菜取扱店」が紹介されています。

食材としてのブランド京野菜の消費宣伝、販売促進の拠点として多くの人に食べてもらう為に、首都圏18店舗、近畿圏20店舗を認定しているそうです。京都の野菜を豊富に取り揃えているので、近くのお店で京野菜の美味しさを試して見るのもいいかもしれませんね。


旬の京野菜提供店:

京の食文化を支える美味しい京野菜がいつでも食べられるお店として、平成9年度から協会が認定しているお店情報です。そのガイドブックには、京都府内162店、東京都内24店が紹介されています。

誰もが知っている和食料理有名店やホテルレストラン、フレンチ、イタリアン等、ジャンルは様々。
時には心と身体がジワーッと生き返るお食事をしに行くのもいいですね。


「京野菜マイスター」をご存知ですか?:

京野菜の情報発信に務めるなど「京野菜の伝道師」として、協会が認定した方々です。

京都中心に、生産者・仲卸業者・有名レストランや料理店のシェフやオーナーさんたちが21名おられます。和食界の重鎮、「菊乃井」の村田吉弘さんも名を連ねていらっしゃいます。

おわりに

今回の記事はいかがでしたでしょうか。

ご紹介した本当にいいもの、京野菜は、その土地の歴史・風土・文化・人が一つとなって育てて行くものなんですね。生産する人食べる人、食材を愛する双方の心がこもって、そのお野菜の表情になっているのですね。

あなたも「京野菜検定」にトライして、やや高度な知識を持って美味しい京野菜の普及に協力してみませんか?気になる方は、是非チェックしてみてくださいね。