保育ママの資格について

保育ママ」とは、「家庭福祉員制度」と呼ばれるもので、生後57日目から3歳未満(一部6歳未満)の乳幼児を最大3人まで自宅で有料で預かることの出来る制度のことです。

仕事などで子供の面倒を見られないことがある、保育所に入れない待機児童などのために、親に代わって自宅(または公共施設)で保育ママとして子供達を預かります。

2000年に厚生労働省より実施された制度です。

以前ご紹介したチャイルドマインダーが民間とすると、こちらは公よりのお仕事となりますね。

各自治体によって、保育ママを導入しているところしていないところ、そして導入していても、国から補助を受けての実施と単独実施、など色々なパターンがあるようです。

保育園が保育ママと雇用契約を結ぶ方法などもありますよ。

保育ママになるには?必要な条件

保育ママになるには、各自治体ごとに条件が多少異なりますが、大体は以下の通りです。

  • 保育士、幼稚園教諭、看護師、助産師、保健師などの資格者であること。
    ※但し、資格がなくても同等の能力ありと市町村が判断すればOK。
    → 研修を受ける、乳幼児の育児経験者、など。地方公共団体による。
  • 現在本人が養育する子供の中に就学前児童がいないこと。
  • 自宅などに通風採光の良い、保育専用室6畳以上の部屋が確保出来る方。
  • 心身健全な25歳~60歳くらいまでの方
    (※保育園が保育ママと雇用契約を結ぶ場合は、年齢制限がない場合があります)
  • 月曜日から土曜日の午前8時前後~午後6時前後。

 

時間帯や年齢、資格やその他諸条件は各自治体によって異なりますので、お住まいの市区町村にお問い合わせをしてみて下さい。

例えば、 『保育士の資格があるけど、子供が小学生だから外に働きに行くのはちょっと・・・』 『子育ては一段落したけどこれからまた再就職するのはちょっとなぁ・・・』  という方、いらっしゃいますよね。 条件さえクリアすれば、この制度で十分な収入を得る事が可能になりますよ。

厚労省からの手当もあるので収入が良い

厚生労働省が定めている子供1人あたりの手当は月54,300円です。

この手当とは保育料とは別でして、保育料(預ける子供の保護者負担)は自治体が定めますが、厚労省は手当と同額を想定していますので、もし3人預かり、手当と保育料が同額の場合は、

54,300円×2×3= 32万5,800円にも!!(報酬金額は一例です)

お子さんを預かる責任あるお仕事ですから、あなたの持っている資格や資質を生かして、しっかりお仕事として収入を得ることが可能です。

共働き人口の多い都市圏では保育ママ制度が普及していますが、地方ではまだまだ未導入の自治体も見受けられます。ですが厚生労働省も福祉事業推進として制度要綱の見直しをたびたび行い、制度の普及を図っていますので、お住まいの自治体が現在は家庭保育福祉員制度を未導入でも、今後変更される可能性は大いにあります。まめに広報紙などをチェックして見て下さいね!