今回ご紹介する女性主婦にお薦めの資格検定は、「キッチンスペシャリストの資格試験」情報となります。
主婦であれ、キャリアウーマンであれ、また最近では『主夫』の字のとおり、育メンもキッチンでお料理が珍しくない時代。「男子厨房に入らず」なんて言うのは今や死語、化石的な言葉かもしれませんね。料理上手な男性のタレントさん、俳優さんが華麗に調理する様子をテレビなどでよく目にするようになりました。
しかし、一般的に家庭で料理を主に担当するのはまだまだ女性が多いのが現状。誰が厨房、すなわちキッチンに立つとしても、その空間で快適に過ごせてそこにある機器・器具をも効率良く使いこなせる、住まい手のニーズに応えたキッチン作りが望まれます。
家を新築する時やリフォームする時には、間取りやインテリアと共に、圧倒的にキッチンの使い勝手と設備機器などが重要なポイントになりますね。料理をするだけの場所のキッチンではなく、そこから住空間に至るまでの家族のライフスタイルや食生活も含んだキッチン作りをするのが今回ご紹介する「キッチンスペシャリスト」です。
資格を取得すれば、その場で住まいづくりのアドバイスや提案など、住宅・機器メーカーと住まい手との橋渡しの役を果たす事になりますし、上級になると建築構造の技術分野や法律・防災などの専門知識を身に付けて活躍する事が出来るそうです。リビングのショールームの案内説明係の仕事やホームセンターや家電量販店などが身近な活かせる職種ではないでしょうか。
それでは「キッチンスペシャリストの資格試験」の詳しい内容についてチェックしていきましょう!
第28回 キッチンスペシャリスト資格試験
- 実施エリア:札幌/盛岡/仙台/高崎/東京/名古屋/金沢/大阪/広島/高松/福岡/沖縄
- 主催:公益社団法人 インテリア産業協会
- 願書申込み期間:8〜11月頃
- 試験日:12月上旬頃
運営団体は「公益社団法人 インテリア産業協会」
住空間におけるインテリアの普及を目的に、昭和58年に通商産業省の許可を得て、インテリア産業界を横断する組織、社団法人インテリア産業協会として設立され、インテリア業界活性化のため、消費者・インテリア専門家・インテリア業界相互の情報ネットを整備、さらにインテリア関連諸団体と相互連携し、インテリア関連情報の受発信と共有化を図っているそうです。
平成24年に公益社団法人に移行。一般生活者に向けたインテリアの情報提供を強化するため、インテリア関連他団体とインテリア展示会開催・インテリア商品購買実態調査、インテリア関連調査研究への助成、インテリア関連書籍の発行、インテリアコーディネーター等の資格試験実施とその資格試験勉強のためのインテリアの通信教育などを進めています。
また、全国にインテリア産業協会・地域支部を設け、地域生活者へインテリアの啓蒙活動を行なうなど、インテリアの普及に向け多面的活動を展開しています。
なかでも、若い世代へのインテリア普及のため、住まいのインテリアコーディネーションコンテストに高校生部門を新設、全国の中学校には技術家庭科用教材のインテリア副読本を作成配布、児童のインテリア絵画展開催などの活動もしています。 そしてインテリア関係の専門家をはじめインテリア業界全般の人材育成を図り、インテリアユーザーである一般生活者の住生活向上のためのインテリアの活用に貢献されているそうです。
参考
日本全国9都市部を中心に地方支部があります。
協会会員数は法人&団体合わせて、家電・家具・照明・キッチン・建材・ゼネコン他各有名メーカーなどの202社が加盟しているそうです。
資格試験の詳細と概要
受験タイプ・受験料
- 総合コース:同一年内に学科試験、実技試験を受験する人 14,000円(税込)
- 学科コース:学科試験のみ受験する人 10,800円(税込)
- 実技コース:実技試験のみ受験する人 10,800円(税込)
試験科目・実施時間
- 学科:120分(マークシートによる択一)10:00〜12:10
- 実技:120分(記述式)13:20〜15:30
※ 学科・実技とも試験の開始から10分間は事前説明が有ります。
出題形式
- 学科試験:マークセンス方式
- 実技試験:図面表現の作成を含む、キッチン廻りの企画・提案に関する筆記試験
試験審査の範囲と内容
- 住居と食生活に関する事
- キッチン空間に関する事
- キッチン機能に関する事
- キッチン設計施工に関する事
- キッチン販売に関する事
- +「実技試験」図面表現方式によるキッチン空間の企画・提案に関する事
合格率・難易度
100点満点中、70点以上の得点率で合格となるそうです。合格率はおよそ40%前後となっています。
受験者は圧倒的に女性が多いそうですよ。
テキスト・参考問題集
全国の書店やインターネットから、または主催団体の指定する方法で購入・注文が出来るようです。
販売方法は各検定・資格試験によって異なるので、「検定書籍の紹介」より確認して下さい。(電話での注文は不可のようです)
受験資格
年齢・性別・学歴・職業・経験は問いません。
※ 学科試験または実技試験のどちらかに合格した場合は、次年度から3年間、合格した試験が免除されるそうですから、じっくりと力をつけて次のステップにチャレンジ出来そうですね。
申込方法と受験までの流れ
電話・FAX・メールでの申込は出来ません。インターネットからのとなります。
インターネットからの申込方法
個人情報取り扱いの項目を必ず確認して、各コースそれぞれの欄の「同意して申し込む」をクリックします。検定申込画面にて、申込者情報を入力して送信します。直ぐに事務局から申し込み完了のお知らせメールが登録アドレスに届きます。
受験料の決済
クレジットカード決済
(ボーナス払いや分割払いは出来ないようです)
コンビニ払い
申込完了後に表示の「コンビニ払込票番号」をメモしてコンビニのレジで伝え支払いを行います。
申込日を含めて5日以内にコンビニで支払いを行いましょう。
郵便払込取扱票での申込方法
願書を兼ねた「専用の郵便払込取扱票」に必要事項を記入して郵便局で受験料を支払うと、申込完了となります。(願書は全国の主要書店店頭に配布されています)
(郵便局備え付けの郵便払込み取扱票では申し込み出来ないようです)
受験票の発送
平成27年11月24日(火)頃、全国一斉に発送予定です。
※ 受験法に関する問合せは、11月27日〜12月4日の17:00迄。
試験当日の持ち物
- 受験票:必ず顔写真を貼付して持参の事。
- 時計:アラーム、多機能付きの使用は禁止です。
- 筆記用具:学科試験/ HB又はBの黒鉛筆かシャープペンシル&消しゴム。
実技試験では字消板、直定規、電卓以外は使用不可。
(会場での用具貸し出しは無いようですので忘れず持参しましょう)
結果通知
平成28年2月中旬頃、全受験者に合否通知が発送されるそうです。
問い合わせ先
キッチンスペシャリスト資格試験運営事務局
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-3 新御茶ノ水ビルディング16F
TEL 03-3233-4808(土・日・祝日を除く10:00~12:00、及び14:00~17:00)
検定事業のサポートは「NIPPAN 日本出版販売株式会社」が行っているようです。
おわりに
今回の、女性主婦にお薦めの資格「キッチンスペシャリスト資格試験」の情報はいかがでしたでしょうか。
「台所」で女性・主婦がひたすら家族のための食事作りをしていたのが今は、キッチンが居間・リビングと一体となってオープンになり、くつろぎの場、社交の場へと変化しています。
キッチンだけに留まらず、食文化や住む人のライフスタイルを考えた住環境造りの提案が必要ですね。気になる方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。