今回ご紹介するのは、変り種資格の「BBQ バーベキュー検定」情報になります。
行楽シーズンに、家族と、友達と、職場仲間やサークル仲間と、また、ご近所同士でワイワイガヤガヤ、楽しくバーベキューをした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今は私たちの身近な所でも、いわゆる「バーベキュー」の光景をよく見かけるようになりました。春夏の行楽時に限らず、夏のキャンプで、子供たちはこの時とばかりにはしゃぎ廻り、大人たちは話に花を咲かせて盛り上がり…。平和な日本の国民の休日を絵に描いたような光景が浮かびますね。
でも、ちょっと待って!
それって本当に「BBQパーティー」?ただの「野外焼き肉大会」じゃないの?
外国映画や海外ドラマなどで、広い芝生の庭で、厚いお肉を焼いて美味しそうに食べているBBQシーンとは何か違う…。
そうなんです、実は「BBQパーティー」と「野外焼き肉大会」とは全然違うんです!
どこがどう違うのか、私も分からなかったのですが、今回この情報を調べていて、「ふ〜ん、なるほど」と思いました。
日本でも最近はアウトドアが盛んになり、出かける人が多くなりましたが、海外ではそのプロ・専門家の資格を持つ人が多く、幅広く活躍しています。BBQ文化も早くから浸透していて、ルールやマナーを守って楽しんでいるそうです。でも日本の現状は、公共の施設は少なく、マナーレベルが低い為に、公園や綺麗な景色の山や川や海からは〈BBQ禁止!〉の立て札ばかりが目に付いて、場所を探してウロウロする現状です。
そんなアウトドア活動の中の「BBQパーティー」が、市民権を得て、もっと楽しく、気軽に、安全に、地域社会に貢献できるようにと考えて考案されたのが、「BBQ検定試験」(バーベキューマスター制度)だそうです。
たかが「BBQ」? いえ、されど「BBQ」なんです。
その奥は、深〜い!ですよ。気になる方は、どうぞ最後までお読み下さいね。
バーベキュー検定
*紹介しているサイト・参照画像:jbbqa.org*
「BBQ検定試験」(BBQマスター制度)は、日本BBQ協会考案の、BBQ文化を普及していく為の人材開発システム(資格制度)です。
趣味としてのアウトドア愛好家も多いでしょうが、遊びの延長から脱け出して、日本に新しいバーベキュー文化を育てる為に役立ちそうですね。
この資格があれば家族や仲間内はもちろんの事、地域のコミュニケーション作りや学校、教育機関での指導を通じて、何よりも安全で美味しく、欧米の真似ではない、日本人向きのBBQ文化を築いていくのに貢献出来るのではないでしょうか?
【日本BBQ協会】会長の下城民夫さんは、アウトドア情報センターの所長でもあります。その経歴は少々型破りかもしれませんが、大学卒業後イベント会社に入社後もバックパッカーとして東アジア中心に各国を放浪し、その後も諸外国を廻った結果、「日本で最もアウトドア情勢を知る男」と言われているそうです。2006年に日本BBQ協会が設立されました。
世界、特にオーストラリアやアメリカと比べると、BBQ文化のレベルの低さを痛感して、BBQ文化の発展・啓蒙を目指しています。
設立と同時に「BBQ検定試験」を設定して、協会が推奨する「スマートバーベキュー」の理念と普及の為に、キャンプ場、イベント会場、飲食施設などで、BBQのプロとして指導に当たる人材育成の一貫として、この検定を実施しているそうです。
【日本バーベキュー協会】の支部は、現在各地に22ケ所設立されていて、読売新聞、日テレ/ テレビ朝日/ 関西TV / フジTV / 読売テレビ ラジオ、雑誌等のメディアに取り上げられています。アーティストの「ゆず」のお二人も受講して見事合格されたそうですよ!
「BBQ検定試験」のランクと内容
- 初級インストラクター(初級検定)
- 上級インストラクター(上級検定)
- バーベキューマスター(BBQを生業とするスペシャリスト)
この3段階となっています。
初級検定
・BBQ基礎座学
〈BBQに対する正しい知識を持ち、手際よく炭をおこして肉が焼けるレベルを目指す〉
・スマートBBQデモンストレーション
〈スクールに参加して2時間の講義・実習を受ける〉
・筆記試験=振返りテスト/事前勉強は不要
〈学んだ中から30問:15分=20問正解で合格 3時間半〉
※後日合否結果と協会認定のBBQインストラクター申請書が郵送され、認定手続きをした人には『認定IDカード』と『認定証』が発行されるそうです。
【持ち物】
筆記用具・保険証・飲み物・マイお皿・マイお箸・マイカップ・BBQが出来る服装。
《検定料》:10,000円 / 懇親会費 2,000円〜3,000円(任意参加)
《BBQインストラクター登録費》:3,000円 (内訳: 認定費2,000円/ 初年度年会費1,000円)
上級検定
対象: 初級合格者限定
・スクールに参加して3時間の講義と実習
〈牛・豚・鶏肉・シーフードの基礎知識、BBQレシピ、ソースレシピ、アフターBBQ〉
・筆記試験
〈学んだ中から50問=40問正解で合格〉
※ 合否結果は後日郵送。
合格者にはJBBQA(日本BBQ協会)特製のバーベキューインストラクターバッヂが授与されます。
バーベキューマスター
資格対象: 上級インストラクターの資格取得後、原則30回以上のバーベキューの主催が必要。
(但し、回数は提出するBBQ申請書で最終判断)
・講義
〈バーベキューの技術、コーチング技術、コミュニケーション論、ファッションなど〉
・筆記試験
・BBQ実技テスト
※ 徐々にステップを踏んでマスター迄進むと、あなたの人生に新しい可能性が生まれるのは間違いなし!です。
お申込み・お問合せ
お申し込みお問合せは「日本バーベキュー協会」へ。公式HP等に開催のお知らせが掲載されていますよ。
メール会員になると開催のお知らせやその他バーベキュー情報が届きますので興味のある方は登録してみてもいいかもしれません。
お得な情報!!
なんと、初級インストラクター検定がネットでも受けられますよ!
NTTグループのネットスクール〈N-Academy〉講義の動画がPC・スマホ・タブレットで見られて受講料は、8,048円とお得料金になっていました。
お役立ち情報
日本の焼肉とBBQの違い。知ってますか??
日本の食文化スタイルと言える「鍋料理」から、調理と食事が同時進行・・つまり、一般的に〈焼きながら食べる〉のが「日本式焼き肉」
欧米、特にアメリカのBBQスタイルは、肉や野菜を全部焼いてお皿に盛り付けてから皆で一緒に食べるのが基本。つまり、〈焼き終えてから食べる〉のが「BBQパーティー」
調理の段階からゲストを楽しませ、すべてを楽しませるスタイルの、レジャーとしてのエンターテイメント性が高いですね。
BBQの三種の神器とは?
- チムニースターター煙突のことで、火おこしの時に使う金属製の筒状の用具。炭を満タンに入れて下部に紙をまるめて火をつけると、上昇気流の原理で放って置いても炭がおこるそうです。
BBQには欠かせない道具で、日本では手に入りにくいみたいです。 - 水鉄砲お肉の油が網について燃え上がった時などに大変便利だそうですよ。バカには出来ず、ピンポイントで火を消せます。100円圴一で買えますね。
- 火消し壺が撤収のツボ!?BBQの最後に、まだ火がついたままの炭を地中に埋めたりして、残して帰っては絶対にダメ! だそうです。
炭は土にかえらないので、壺に入れて酸素供給を止めて消火し、次回に再利用するために持ち帰るのがエコです。
炭の火加減の調節について
BBQでお肉が美味しく焼ける頃合って、案外難しいですね。ああっ、お肉が焦げ焦げ!! なんて経験が多いのでは?
〈スリーゾーンファイア〉は直火の「遠火の強火」で火をコントロールしながら、遠赤外線の効果で美味しくお肉を焼く方法だそうです。
グリルに敷く炭を3つのゾーンに分けます。
- 片側3分の1=強火ゾーン・・・炭を2層に積む。
- 真ん中=中火ゾーン・・・炭を1層に置く。
- 残り3分の1=弱火(保温)ゾーン・・・炭ナシ。
ガスでは出来ないBBQグリルの特徴ですね。これは是非活用したいですよね。
行楽シーズン到来!必ず守りたいルールとマナー
家族や気の合う仲間たちとどんなにBBQを楽しんでも、自分たちだけが楽しければそれでいいの??
日本のBBQマナーは欧米と比べてかなり低いそうです。「BBQ禁止」の所で平気でしたり、迷惑違法駐車、ゴミは持ち帰らずにポイ捨て!これでは周辺住民の人に嫌がられて「禁止」が増えるばかりです。
公共のBBQ施設が少ないせいもありますが、正しい知識とマナーを守って、日本のアウトドアをもっと楽しく、コミュニケーションの場として拡げていきたいですね。
おわりに
今回の「BBQ検定」の記事はいかがでしたでしょうか?
奥深〜い、BBQパーティーになるほど・・・と思わされましたね。日本のBBQ参加人口は4500万人程と言われているそうです。
全てを欧米のマネではなく、日本人とその環境に合った独自のスタイルで、BBQに関わる諸団体が結束してアウトドアとしての文化を築いて行ければいいですね。
公共・大衆のモラルが高められて、何時でも何処でも誰でもが楽しめる、そんなBBQパーティーが普及すればコミュニェーションが拡がって、もっと社会が暮らしやすくなるのではないでしょうか?
どうぞ、我こそは!と思う方、BBQ文化のパイオニアを目指してチャレンジして見て下さい。
お肉の味が今迄よりも美味しく焼き上がるのは間違いなし!ですよ。いただきま〜す!